2008年 03月 04日
神戸の鈴木 辰巳会
ある「辰巳会」というものがあった?そうです。
いえ、今もあるのかもしれませんが、何しろ昭和35年に結成されて
今や鈴木商店を知る人たちも少ないことと思います。
調べてみますと1970年代に刊行された辰巳会の本は
見つけることができましたが。。。
昭和51年の全国大会で、集まったOBは140人。
やがてひょうひょうと歩く小柄な老人が現れました。
会場はざわめきます。
彼こそは金子直吉の次男、武蔵(元東大教授 哲学)。
中折れ帽に灰色の背広、背をかがめ、ささやくような口調。
眼鏡越しに光る細い目。
「直吉つぁんが歩いとる」
会場に集まった方たちは金子直吉や鈴木よね、直吉のパートナーで
ある柳田富士松を慕う人でいっぱいだったそうです。
昔のエピソードを語りながら懐かしんだそうです。
(海 鳴りやまず 第一部)
昨年、塩屋から須磨の山に登りましたが、金子直吉宅跡を見つけ
ました。
今「お家さん」で鈴木よねが脚光を浴びていますが、本屋さんで
立ち読みして、(^^;)☆\バシッ( 買いなはれ!←鈴木よね)またあらためて
この時代のワクワク感にひたっております。
庶民以下の私には想像するのも難しい豪勢な生活だったんでしょうなぁ。
でも今でも学閥というのはあるんでしょうね。特に官僚とか。
弊害が多く出てますけど庶民にとっては。
いつの時代も泣くのは庶民ですな。
文春文庫で出ていたように記憶いたしております。
かまわず本当に質素な生活をされていたそうですよ。
あの格好なんとかしぃ~と皆にあきれられていたくらいで
仕事に没頭したらしいです。
そんなに没頭できる仕事、売り買いは天職だったのでしょうね。
ある意味、幸せだったかもですね。
私にとっては、そんなもの。。。うう~食べることでしょうか。(笑)
「鼠」も昔読みましたが、もう一度読み返せばまた違った
印象かも知れません。
城山三郎さんの「そうか、君はもういないのか」も
立ち読みしましたが(買いなさい!(^_^;))、奥様との
ロマンチックな出会い、別れの日々に涙しました。
すばらしい作家でしたね。
思いますよね。
となると、金子直吉役は誰がいいか。
とまた喜んで考えてしまいます。(笑)
金子直吉だけではなく、彼を守り立てる鈴木商店の面々も
けっこうドラマに向いてそうな気がしますけど。
ちなみに、金子直吉さんの描写はこんなです。
「身の丈五尺二寸五分、体重15貫八百の中肉中背。
口は大きく鼻低く、目は小さくて六度の近眼。
加うるに色あくまで黒く、まるでインデアン」(笑)
でも、ちょっと思い浮かばない。。。(苦)