神戸ゆかりの有名人 堀辰雄

昭和7年12月23日、堀辰雄は友人竹中郁の詩集「象牙海岸」の出版記念出席のため
神戸を訪れます。
体調はおもわしくない中での神戸行きでした。
翌年、堀辰雄はこの時の神戸での体験を「旅の絵」で発表しました。

その中で神戸駅に下りると東京では見たことのない真っ白なタクシーに乗って
元町に向かったそうです。
元町の喫茶店で竹中郁を呼び出して、二人はホテルを探して街を歩き回ります。
そしてロシア人が経営しているらしい中山手のHOTEL ESSOYANに泊まることになりました。
「赤茶けた小ぢんまりした建物」だったそうです。

あちこち神戸を歩き回り、海岸通りのしゃれたフランス料理店ヴェルネ・クラブ、ドイツ菓子店
「ユーハイム」で買い物をする外人客たち、そして北野町界隈の異人館にも足を運びます。
この時、心惹かれた異人館は今は王子動物園に移築されたハンター邸だったようで
草色の鎧扉と曇った空が不思議によく調和していて言いようもなく美しかったそうです。

そして「神戸の本棚」の著者植村達男氏が昭和30年代にこの堀辰雄の「旅の絵」を
読んでまだ北野町にあったハンター邸を見に行ったとき、そこは藤月荘という旅館になっていて
旅館廃業とともに取り壊されることになっていました。

幸いその時に壊されずに今も私達はハンター邸を王子動物園で見ることができます。
堂々としたりっぱなハンター邸が保存されて本当によかったと思います。
また見にいきたくなりました。(*^^*)

[PR]

by kobeport | 2018-12-06 19:46 | 神戸ゆかりの有名人 | Comments(0)