明治3年の神戸の造船所

「開港と近代化する神戸」神戸外国人居留地研究会によりますと
明治3年には神戸に7つの造船所ができていたということです。
開港してからの動きは早いですね。

1870年(明治3年)5月11日、14日のヒョーゴニュースが報じるところでは
湊川左岸(東川崎町から弁天浜まで)と生田川右岸の海辺に立地していた
新興の機械、造船所など7企業を記述しています。

①「加賀藩兵庫製鉄所」
  構内には英国の造船所と同じで多くの機械が置かれている。
  リベット打ち機が大きな音を響かせている。
  メイン工場には製造の見本にするため英国から輸入したエンジンが
  おかれ、長崎・海軍伝習所出身の工場長杉山徳三郎に操業状況は
  賞賛に値すると伝えたとあります。

②「造幣局の胴精錬所」

③「バルカン鉄工所」
  Thayer & Co.によって建てられた。
  区画内に住居が建てられ構内には大量の機械が置かれている。
  この工場は順調に操業するであろう。

④「グラバー商会の製材所」
  残念ながらいまだ休止状態。ここの製材機は短時間に安く仕上げることが
  できる。(所在地未確定)

⓹「ウイグノールの造船所」
  輸入されたばかりの2隻の浚渫船を組み立て中。
  工場は200人余りを雇っていて10人のヨーロッパ人、25人の中国人、
  45人の日本人の職人たちがいる。

⑥「フィッツゼラルド・アンド・ストローム商会」
  開港以来操業している3社のひとつ。
  阿波候のために小蒸気船を造り親水させたのを見たことがある。
  45トン程度の小蒸気船を建造中でまもなくもう1隻が進水予定。

⑦「フライ氏の造船所」
  すぐれた船を建造していたがフライ氏が病気で休業中。

⑧「テイヤー商会の造船所」
  ウイグノール氏が建造中の小艇がある。

⑨「ボード商会」
  英国領事館の裏にあり、小蒸気船が建造中。
  100トン積載ができ客室50室を備えている。
  エンジンは2軸のスクリューで近々ロンドンから到着予定。
  他に完成が近い2,3隻の小艇があった。
  (ボード商会は生田川の右岸。今の東遊園地の南側ぐらいでしょうか?)

こうしてみると、明治3年頃の神戸の造船業は外国人が経営する会社が
多いですね。

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by kobeport | 2017-09-03 21:00 | 神戸開港150年 | Comments(0)

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