2011年 01月 12日
震災直後の船の活躍
そして全国からたくさんの方が救援にかけつけてくださったのですが
その方たちがどこで寝泊まりされていたのか、海に囲まれたポーアイに
いても知りませんでした。(汗)
「神戸 客船ものがたり」によりますと、その船の活躍がよく
わかります。
当時神戸市は外航客船協会に働きかけ客船の派遣を要請しました。
最初にやってきたクルーズ客船は「おりえんとびいなす」でした。
写真は2002年に第四突堤に停泊の「おりえんとびいなす」です。
この船は震災の3日後神戸港第四突堤に着岸。
1月31日まで消防隊員や医師、看護師ど約1,000人のホテルシップとして活躍
しました。
その後作業や救護救援関係者の利用が増え、次々とフェリーが神戸港に
到着します。
商船三井の「新さくら丸」が救護救援関係者のホテルシップに。
新日本海フェリーの「ニューしらゆり」が医療団のため。
日本クルーズ客船の「ニューゆうとぴあ」が大阪ガスの復旧作業員の
ホテルシップに。
その他「フェリーすずらん」など客船、フェリー5隻をチャーターして
一般の避難所として開放しました。
救援物資、人員輸送に関しては、翌1月18日から本格的に始動しました。
関西汽船の「さんふらわあこがね」「さんふらわあにしき」などの大型フェリー。
常石造船の客船「サウンズ・オブ・セト」「サウンズ・オブ・パシフィック」。
両備運輸の「プリンセスオリーブ」、徳島高速船の「マリンシャトル」などの
小型船までさまざまな客船が活躍しました。
海運大手の商船三井、日本郵船、川崎汽船は海外からの救援物資の
輸送を無料とし、日本船主協会は被災者の長距離フェリーなどの利用も
無料化して応援しました。
こうしてみるといかに多くの救援、救護の力があったのかと改めて
思います。