2009年 08月 07日
失望とチャンス
普通の赤ワインを作っていました。
しかし、1993年の収穫直前の雨のせいでカリフォルニアでは
珍しくカビがブドウを覆ってしまいました。
落胆しましたが、そのブドウを捨てるのが惜しくてその菌を生かして
貴腐ワインを作ってみようとしました。
そしてその時、素晴らしい偶然がありました。
アルコール発酵の途中で酵母が勝手に活動を止め
アルコール度数8.5%にしかなりませんでした。
このワインを飲んでみると素晴らしい味わいだった!
こうしてこのワインは大反響を呼び、この年360本だけ生産されました。
毎年作ろうとしたけれどうまく菌がついてくれない。
もともとカリフォルニアの乾燥した環境ではカビの自然発生は
難しかったのです。
しかし、努力を重ねた結果6年後の1999年、また貴腐化した
ジンファンデルを収穫することができました。
確かに最初は偶然でしたが、偶然をチャンスに変えたのは
やはり努力でした。
新ソムリエ 瞬のワイン VOL.2
世の中そうそううまくいきません。
でも失望して落ち込む前に、これをチャンスにと考える
バイタリティーを持ちたいものです。
このコミック、感動します。\(^o^)/