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舞子 旧木下邸(旧又野邸) 現地見学会

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昭和16年頃に建築された近代和風の数奇屋建築。
又野さんのお父様が建てられました。
今後、公園施設として利用されるため現在最後の修理作業中です。
舞子公園の一角にあり、周りの自然環境と溶け込んで素晴らしい環境です。
昔はここの南側にある庭園から移築される前の移情閣が望めたということです。
今回は庭からの見学で、邸内に入ることはできませんでしたが
来年の春にはどのようにお屋敷ができあがっているか非常に楽しみです。

このお屋敷は公園内から少し高いところにあり、階段を少し登らねば
なりません。
公園施設として皆が利用できるようにするにはバリアフリーである必要が
ありますが、ここのお屋敷にたどりつくまでのエントランスをスロープに
することが考えられます。
しかしこの素晴らしい趣のあるエントランスをなんとしても残したく
それでこのお屋敷の背後に戦後、子供部屋として増築されたところを
改造し、そこにエレベーターをつけることで解決したようです。

阪神淡路大震災でこのような戦前の数奇屋建築の多くが失われ
この旧木下邸(又野邸)のように茶室、土蔵、納屋、洋間等がすべて
保存されているような屋敷は非常に貴重なものらしく、これが須磨の
離宮前の室谷邸のように取り壊されてしまわないで保存されることは
本当にうれしいことです。
Commented by またの at 2008-12-21 10:53 x
見学に行かれ、早速に大きく取り上げて頂き有難うごさいました。
写真も立派に撮れていて感激です。この屋敷の監修を総括されているのが神戸大学の足立裕司教授で先生は共生を重要視されて
周囲の木々との調和も考え、屋敷に関しても出来るだけ建設当時
の様子を残すように努力され、古い柱等の使えるものは残すように
されたと伺いました。 来春4月には一般公開される予定です。
その節には是非とも今一度の取材を宜しくお願い致します。

先週の新聞記事には東灘の旧乾邸の存続問題が掲載されたいま
した。 昨今の経済状況ではどうなりますことやら心配です。
その点ではこの屋敷は良い時期に改修が始まり完成に至るのは
幸運と言えるのではないかと思っております。
Commented by kobeport at 2008-12-21 22:14
またのさん、ご案内ありがとうございました。
つたない調査、写真で恥ずかしい限りですが神戸大学の
足立先生のお話はとても興味深かったです。
建築材料も時代を反映しているという話とか、柱や屋根も
詳しくお話してくださいました。
またご近所の方々のお話でこのお屋敷がこの地域のシンボルの
ような、心のよりどころのような存在だったんだと感じました。
皆さんが、りっぱに修復され保存されることを喜んで
おられました。

来年の4月が待ち遠しく感じます。
どのように活用されるようになるのか、皆さんの熱意により
きっと素晴らしい建物としてまたの邸が復活するのを
楽しみにしています。
by kobeport | 2008-12-20 23:48 | 神戸 | Comments(2)