2007年 08月 15日
戦没した船と海員の資料館
ー海員不戦の誓いー
海岸通りの海岸ビルヂングの隣にあるこの資料館にやっと入ることが
できました。
平日しか開いていないところですので、 なかなかチャンスがありませんでした。
今日は「おもいっきりテレビ」やNHK、神戸新聞、朝日新聞等の新聞社の取材も
あったようで、朝から電話がなりっぱなし、訪れる方も大変多かったようです。
資料館の中には沈没した船(軍艦ではなく民間の船)の写真がずらりと並べ
られていました。
このような資料館は全国でもここだけで、戦没した船に乗られていた
遺族の方から身内の消息を尋ねる問い合わせが全国から寄せられ
ています。
ここでのスタッフの方々はアメリカの公文書館から資料を取り寄せたり
あらゆる資料からデーターベース化して、膨大なデーターを
記録に残そうとされています。
驚くことに14歳という若さで海に散った少年船員が987名もいたこと。
また20歳未満の少年たちが戦没船員の3割にもなっていたこと。
また攻撃されてはいけない病院船への攻撃が軍事機密のために
長く公にされなかったこと、軍人は戦死すると国からお金がおりるのに
民間の船員は軍のための武器などを運んでいたにもかかわらず
国からは何もしてもらえなかったこと。
この言葉を理解できなかったのですが、民間の船のものは軍部から
下に見られ、不当にひどい扱いをうけたものだということでした。
たくさんのことをお聞きしましたので、またHPでまとめたいと思っています。
いって来ました。会場は満員で62年経っても今尚これだけの方達が
関心をもっておられるとは正直おどろきました。講演は実体験の話し
なので関心を持って聞きましたが、聞き取りにくいのが残念でした。
講演後2階で佐藤明雄氏のビデオ「鎮魂のモデルシップ」これはNHK
が編集しているだあけに解り易く引き込まれるように見て感銘を受けた。
私としては昭和20年8月15日は旧制中学1年生で防衛当番の登校日
当たり終戦の詔勅を校庭で聞いた者としては心新たにする1日でした。
のですね。
佐藤先生の『人間ドキュメント「船の棺」―NHKで放映されて
いたのを前に見ていました。
お顔は忘れていたのですが、モデルシップを見ていると、
いろいろ説明してくださる方がいて、それが佐藤先生でした。
午前中の式典から1日中、資料館におられたようです。
防衛当番というのがあったのですね。
すごいです。