2005年 07月 10日
神戸港復活の鍵ー1
「震災10年を越えて~神戸港復活の鍵とは」
パネリストは矢田神戸市長、鬼頭平三 国土交通省港湾局長、上村多恵子 関西経済同友会幹事、吉田英二 ㈱ニチイ学館専務取締役
上村氏と吉田氏は神戸港を利用する立場から発言されておりました。
ある時期まで神戸港は日本一の地位を築いてきましたが、それについて面白い話をききました。
阪神淡路大震災後、国内の荷物も名古屋、大阪、横浜等に振り分けざるを得なくなり、結果的に神戸港が復活しても帰ってこなかったお客さんもいるのですが、これは関東大震災のあとの横浜港でも同じなんですね。
横浜港の歴史を読んでいると、そのことが載ってあるそうで、今の神戸港と同じ状況なんだと思いました。
神戸港が日本一の座を築いていた背景にはそんな要因もあったのだとあらためて思いました。
どの港を流通業者が利用するかというのは常にコストと日数(リードタイム 商品到着まで)、サービス等のバランスで決定します。
その港を替えざるを得なくなった時、よほどの魅力がなければ元の港を使おうとしません。
神戸港をそんな魅力を備えた港にしなくてはいけません。
おっしゃるように市民レベルと経済面とは相反するところが多いなと感じました。
お話を聞いていて昔の神戸港はすごかったんだなぁという誇らしい気持ちと今の情勢はかなり厳しいと悲観的になったり。
でもやっぱり神戸は港が元気にならないと街が活気付きませんから。
それと皆さん、この街が好きなんだなぁということも。
ひしひしと熱意を感じました。