2011年 09月 05日
なでしこ 快進撃
なでしことはヤマトナデシコから来ているのでしょうね。
先日、そのなでしこのことで印象深い記事を読みました。
戦争を経験された女性の方です。
皇室の方がご自分の花や木をおしるしとして持っておられる
ように、その方はナデシコを自分の花として決めて
生きてこられました。
ご主人は戦死されたのですが、奥さまに贈られた歌
「仇撃ちて還ると思うな敷島の
わが家に咲きしなでしこの花」
おそらく戦地から書き送られたのでしょう。
「なでしこの花よと我を呼びし君
わだつみにひとり寂しからずや」
その女性からの歌です。
ご主人は26歳で国に殉じられました。
奥さまはそれ以来ナデシコの花を絶やさず、二人の生命の象徴のように
その薄紅の花と暮らして来られました。
ナデシコと聞くと、このお二人のように戦争で引きさかれた
多くの夫婦、恋人のことを思うようになりました。