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緊急報告会 東北地上太平洋沖地震調査報告会

神戸国際会議場にて第46回地盤工学研究発表会
「東北地上太平洋沖地震調査報告会」が
開催されました。

入場無料、緊急報告会ということで市民参加行事となりました。
プログラムは各15分9つの分野の調査報告と最後に地盤工学会提言の検証と評価。
(1)調査団の活動概略
(2)地震動
(3)自然斜面の崩壊
(4)造成地盛土の被害と応急措置
(5)堤防・ため池の被害
(6)盛土構造物の被害
(7)港湾構造物の被害
(8)液状化被害
(9)津波による汚泥・瓦礫被害

印象に残ったのは阪神淡路大震災でも同じことだったのですが
やっぱり今回の地震でも土地の被害が大きなところは明治の初め頃、開発が
始まったころの姿は池や川だったところが多いということでした。

その土地の履歴を知るということがどれほど大事なことか
これから宅地販売をするときは、責任を持って元はどんなところだったかを
明記する必要があること。

そしてこれほどの大きな地震に負けない構造物を作るのははっきりいって
大変なこと。
どれほどのものを作っても絶対ということはない。

そこで大事なことは、物は壊れるものだということを認識して
途方もない力がかかれば、この構造物はどのように壊れるかを
シュンミレーションして知っておくこと。

そして万一そのようなことが起これば、どのような行動をとるかをを
ちゃんと考えておくこと。

絶対安全なものはないということを頭においておいて、行動すること。
また学者は市民にその研究を開示し、常日頃から起こりうることを示し
それから身を守るにはどのような行動をとればベストなのかを一緒に考えて
行くことが大事。
などの報告がありました。

そのためにもこのように市民参加の試みは重要だと思いました。

発表された方々も東北大学など被災者の方がおられ、震災後のプロ野球の開幕メッセージに
たとえ、地盤工学の研究から日本を元気にしていこう、がんばっていこうという
エールを送られました♪
by kobeport | 2011-07-07 22:52 | 神戸 | Comments(0)