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鈴木商店のこと

一時は三井住友を抜いて日本一、いや世界一の商社だったという
鈴木商店ですが、神戸で栄町一帯で大きくなっていきました。
本社は栄町周辺であちこち移転していますね。

1906年(明治39年)ミカドホテル新館(相生町)を取得
このミカドホテル新館が焼き打ちにあうのですが。。。

1909年(明治42年)には「神戸市要覧」によりますと、
 直営6工場がありました。

 (1)葺合町「樟脳製造所」
 (2)旭通4丁目の「樟脳製造所」
 (3)磯上通4丁目「薄荷製造所」
 (4)雲井通5丁目「精製樟脳製造所」
 (5)北本町1丁目「魚油精製所」
 (6)脇浜町2丁目「神戸製鋼所」

このうち雲井通5丁目の「精製樟脳製造所」は金子直吉の新婚時の住まい。
会社が大きく成長していくのにいつまでもこの2階で暮らしていたといいます。
ここは鈴木の樟脳の製造販売を一手にあずかる部署だったそうで
薄荷の匂いが充満していたそうです。

雲井通5丁目を調べてみると今のサンパルが建っているところあたりです。
鈴木商店のこと_b0051598_22253688.jpg

う~ん、ここが金子直吉さんの夢の跡!

この樟脳製造工場は、「松方・金子物語」によりますと、もともと大阪の
住友がつくったものを交渉の結果、天下の住吉も樟脳は鈴木だと
潔く金子の方に譲渡したとあります。

雲井通り5丁目の樟脳工場は、日本樟脳神戸工場、後に日本精化株式会社と名を
変え、本社は大阪で現在もあります。
日本精化株式会社
               
Commented by motobuka at 2010-12-09 23:25 x
鈴木薄荷株式会社はいまも灘区下河原通にありますね。味わいのある昭和初期の建築で、ひっそり街中に佇んでいます。
会社の前を歩くと、ほんのりハッカ(メントール)の香りがします。
Commented by kobeport at 2010-12-09 23:56
motobukaさん、ご紹介ありがとうございます。
この会社の前を何度も通りました。
そうだったのですか~
確かに薄荷の匂いがしていました。
珍しいなと思いながら歩きました。

調べてみますと鈴木薄荷株式会社は鈴木商店が
倒産したあと、薄荷部門を受け継いで設立と
ありました。
取引先には鈴木商店の流れを汲む会社の名前も
ありました。
今もつながっているのだと感動しました!
Commented by またの at 2010-12-10 08:00 x
鈴木商店に関しては藤本光城著の「松方・金子物語」
が参考になるだろうと私は推測します。
勿論、昭和35年5月に発行された本ですから、
の後のことはこの本では分らないと思います。

その後の現状は御調べの通だと思い関心があります。
Commented by kobeport at 2010-12-10 08:16
またのさん、「松方・金子物語」は読もう読もうと
思いながらまだ読んでいません。(泣)
是非読んでみたいと思います♪
ありがとうございます。

「商社の源流 鈴木商店」で煙突男・金子直吉が
どのように次々新しい事業に突進していったかを
読んで面白かったです。
「お家さん」も面白くて2回も読んでしまいました~
\(^o^)/
Commented by kobeport at 2010-12-10 22:05
「商社の源流 鈴木商店」
    ↓
「総合商社の源流 鈴木商店」です。
すみません。m(__)m
by kobeport | 2010-12-09 22:29 | 神戸 | Comments(5)